蜜蜂 と 遠雷 続編。 映画『蜜蜂と遠雷』公開日が決定、参加ピアニスト発表&演奏場面の写真も

祝祭と予感!『蜜蜂と遠雷』スピンオフ短編が登場

蜜蜂 と 遠雷 続編

本編では描かれなかった秘密など、数々のエピソードが描かれています。 入賞者ツアーのはざまで亜夜とマサルとなぜか塵が二人のピアノ恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。 芳ケ江国際ピアノコンクールの審査員ナサニエルと三枝子の若き日の衝撃的な出会いとその後を描いた「獅子と芍薬」。 作曲家・菱沼忠明が課題曲「春と修羅」を作るきっかけとなった忘れ得ぬ一人の教え子の追憶「袈裟と鞦韆」。 ジュリアード音楽院に留学したマサルが意外な一面を見せて師と出会う「竪琴と葦笛」。 楽器選びに悩むヴィオラ奏者・奏に天啓を伝える「鈴蘭と階段」。 ピアノの巨匠ホフマンが幼い塵と初めて出会った永遠のような瞬間「伝説と予感」。 全6篇の短編作品が収められています。 ここからネタバレ注意! 祝祭と予感の感想(ネタバレ) 祝祭と掃苔の感想 「なんだか、入賞者ツアーというより、僕ら、墓参りツアーになってない?」 「掃苔ツアーね」 「なにそれ、ソウタイ?」 「墓参りのことをそう言うの」 三人の会話を読んでいると『蜜蜂と遠雷』の彼らにまた出会えた嬉しさが込み上げます。 演奏していない時の三人には迫力などはなく、ただ普通の和やかな会話だけ。 エンドロールのような穏やかさですが、音楽が好きな三人の会話はやっぱり音楽好きならではの会話ばかりです。 演奏者であり、お互いがお互いがお互いのファンであるような会話は和みます。 獅子と芍薬の感想 三枝子とナサニエルの若き日の話。 演奏者としてライバルであり、そして音楽を聴けばお互いを認める存在であることが私も嬉しいです。 パーティでお互いがお互いの音楽を褒めているところはいい関係だと思います。 年月経って別れも経験したけど、『蜜蜂と遠雷』の話が終わってブランクも忘れて話し込む姿は恋愛だけではない深い関係を感じました。 こういう関係は素敵ですね。 袈裟と鞦韆の感想 『蜜蜂と遠雷』の世界を深める作品です。 『蜜蜂と遠雷』では課題曲「春と修羅」の理解について考えるような場面もありましたが、曲には作られる歴史と想いが込められているということが描かれていました。 哀しくもあり、でも確実に世界を深めてくれるような感覚。 『蜜蜂と遠雷』ファンにはぜひ読んで欲しい、感想を共有したいと思える作品でした。 竪琴と葦笛の感想 ナサニエルがどんどん私の中で優しいお兄さんのような存在になっていきます笑 なんて面倒見がよくて優しいのでしょう。 マサルのしたたかさも光りますがうまく師をつなぐことができたことへの安心感が勝りました。 鈴蘭と階段の感想 演奏者にとって楽器との出会いというのは運命的なのですね。 亜夜と塵の仲が深まっているような感じが気になりますが、この音楽で広がる繋がりの強さと温かさを感じました。 演奏者の世界は天才の中の天才が集まるからこそ、意外に狭いのかもしれません。 チゲ鍋の味となぞって描かれていることに笑いました。 伝説と予感の感想 塵は亜夜やマサルとは違った種類ではありますが圧倒的な天才さが伝わってきます。 これが根本的な『蜜蜂と遠雷』の始まりのような物語。 ホフマンも噂ではよく登場しましたが主として描かれたことが嬉しいです。 ここから広がっていくのですね。 終わりに スピンオフ短編集として存分に楽しむことができました。 『蜜蜂と遠雷』ファンの人たちへのプレゼントのような作品集です。 映画も観てみたいな。 また再度『蜜蜂と遠雷』を読んでみたら違った面白さを発見できそうです。 映画も観て、それからじっくり再読してみようと思います。

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イントロダクション&ストーリー|映画『蜜蜂と遠雷』公式サイト

蜜蜂 と 遠雷 続編

俺はまだ、神に愛されているだろうか? ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。 著者渾身、文句なしの最高傑作! 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。 「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。 養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。 かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。 音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。 彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。 第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか? 映画化も決定、直木賞、本屋大賞受賞との各書評の前評判より、一気読み間違いなしとの感触から、入院時の読書のために待っていた本。 ザ天才たちの集うピアノコンクールで、文字を駆使し音楽を描写する怒涛感を味わう。 クラシックの知識のあまりない私でも、曲のよさなり演奏者が考えていることなりがわかり、楽しめた。 物語が緊張を保ちつつさわやかに疾走し、気持ちよい読後感の本。 あとがきにもあるが、著者は何度も音楽コンクールを取材したそうで、小説完成に10年くらい要したとか。。 編集者の辛抱がしのばれる。 この小説を余命2年の人間の目で厳しく見ると、死ぬまでに読んでる100冊のうち、殿堂入り20冊には入らず、です。。 しかし、一般の読者のエンターテインメントとしては外れないです。 幾つかのコミックから借りてきたようなキャラクターや名場面を散らしてあるかのように感じ、元のキャラクターのイメージがチラつくので読むのに時間が掛かりました。 後半は、やや読み飛ばし気味でした。 他のレビューにあるように、塵は「ピアノの森」のカイなのでしょうか。 「ピアノの森」は未読ですが現在放送中のアニメを見始めたのが、カイのコンクールでの演奏回でしたので、読み進むうちに、塵のイメージはカイと化していきました。 しかし塵はあまりに超人的過ぎ、段々と透明な、コンクールが終わればスゥッと消えてしまいそうなファンタジーの世界の住人のように感じました。 マサルは性格の良い姫川亜弓。 亜夜はさしずめ北島マヤといったところでしょうか。 明石だけは知り得るキャラクターに似た所を感じなかったのと、3人の天才よりも人物像にリアリティがあり架空の曲「春と修羅」への取り組みも綿密に描かれていたため好感が持てました。 それなりに読ませる構成ではありましたが、誤用ではないかと思われる言葉の用い方や、同じ表現の繰り返しなど、引っ掛かる点も多く入り込めませんでした。 審査員2人の元夫婦関係のくだりなどは、その分の頁を他に回して天才たちの人物像に厚みを増したらどうか、などと批判的な気持ちも出てきてしまい、どうにも読了感が宜しくありません。 「のだめカンタービレ」は何度も読み返しましたが本作を読み返すことは無いでしょう。

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蜜蜂 と 遠雷 続編

直木賞と本屋大賞を史上初めてダブル受賞した恩田陸の長編小説『蜜蜂と遠雷』が実写映画化された。 国際ピアノコンクールを舞台に、松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士ら演じる若きピアニストたちが腕を競い合う青春群像劇として仕上がっている。 『六番目の小夜子』『夜のピクニック』など多彩な小説を発表し続ける人気作家・恩田陸が、創作の秘訣について語った。 本当はもっと早く書き上げるつもりだったんです(笑)。 でも、コンクールに1~2回通ったくらいでは、完成させることはたぶんできなかったでしょうね。 12年にわたってコンクールに通い続けたことで、こちらの耳もずいぶん成長したと思います。 3年って意外とあっという間なんです。 いつの間にか12年も経ってしまっていた、というのが正直なところです。 単純に私の知っている曲が増えましたし、曲についての知識も豊富になりました。 同じ曲でもコンテスタントが違えば、まるで違った演奏になる。 そんな演奏の聴き比べをするおもしろさも、コンクールに通っているうちに少しずつわかってきたんです。 やっぱり、クラシック音楽は聴けば聴くほどおもしろい。 そうしているうちに、気づけば12年も経っていました(笑)。 映像化は困難と考えられていたわけですが…。 石川慶監督はかなりご苦労されたと思います。 でも、そんな苦労を感じさせない映画に仕上がっていますよね。 私からお願いしたのは、「前編後編に分けないで、一本にまとめてください」ということだけでした。 あとはお任せしました。 原作は二段組みで506ページあり、すべて映像化するのは無理だとわかっていました。 「映像化してみたいと感じたコアな部分だけで作ってください」という感じでお願いしたんです。 小説と映像はまったく別ものだと思っているので、これまでも映像化作品に私からそんなに注文をつけたことはないですね。 キャスティングが本当に素晴らしいです。 松岡さんをはじめ、4人のコンテスタントたちはとても自然に演じていますよね。 撮影監督は石川監督とポーランドで一緒に映画を学んだピオトル・ニエミイスキさん。 ドキュメンタリータッチというか、すごくリアルにピアノコンクールの会場の雰囲気を映像化していると思います。 天才同士が触発しあい、神の領域へと近づいていく。 私もあのシーンは大好きです。 とても素晴らしいシーンになっていると思います。 亜夜、明石、マサル、塵の4人が浜辺を歩くシーンも大好きです。 4人とも、とても自然な感じがしますよね。 客席にいるエキストラとしてではなく、カメラの後ろのほうで拝見させていただきました。 撮影現場では音楽は流れていなかったんですが、『蜜蜂と遠雷』のインスパイアード・アルバムのレコーディングでは、亜夜たちの演奏パートを担当したピアニストの方たちのリアルな演奏を生で楽しませていただきました。 亜夜たちの4人の演奏を担当したピアニストの方たちは、河村尚子さんをはじめそれぞれキャストに雰囲気も似ているんです。 明石の演奏を担当された福間洸太朗さんには「明石になりきって演奏した」と言っていただき、うれしかったですね。 映画では一部分しか流れないので、フルバージョンが収録されているインスパイアード・アルバムもお勧めです(笑)。 続編の予定などはありませんか? いやぁ、いまは考えていません。 亜夜たちがその後はどうなっていくのかは、読者のみなさんのそれぞれのご想像にお任せいたします(笑)。 続編ではありませんが、『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ小説を先日書き終えたところです。 コンクールの課題曲となる『春と修羅』を作曲家の菱沼忠明はどのようにして生み出したのかなど、『蜜蜂と遠雷』にまつわる短編小説を集めたものにしています。 映画の公開に合わせた形で出版されるはずです。

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